今回取り上げますのは、最近TwitterのタイムラインでYAMAHA DX7というデジタルシンセサイザーが話題に出てましたのでそのDX7を堪能出来る作品を2曲ばかりピックアップしたいと思います。その前にYAMAHA DX7の概要についてですが、1983年にYAMAHAが開発したFM音源を搭載したデジタルシンセサイザーで、それまでのアナログシンセサイザーが苦手としていた打楽器系の音やきらびやかな金属系の音色が本当に素晴らしかったですね。高校1年の時にDX7が店頭に登場して以来、殆どの操作をマスターするほど通い詰めて弾きまくった記憶があります。(苦笑。。お店の人すみませんでした。。)個人的にはブラス系の音と、FM音源独特のキラキラしたエレピの音が好きでしたね。逆にストリングス系がちょっと苦手かなという印象もありました。なんで高校生当時はRolandのJX-3PやKorg Poly6にストリングス系を、DX7にブラス系という担当分けをしてよく使っていました。
DX7発売以降、80年代に録音された音楽には大抵DX系の音色が聴かれることとなりますが、その後PCM音源が台頭し出した1990年頃からFM音源の登場頻度は縮小していきましたが、当時を知るキーボディストにとりましては忘れられない名器でして、今なおDTMでのソフトシンセ等においてもその人気は衰えることはありません。
(1983年5月に登場したYAMAHA DX7)
で、そんなDX7を堪能出来る2曲をご紹介したいのですが、まず最初はDave Grusin 「Night-Lines」(1983)から♬Haunting Meを。
Dave Grusin
Randy Goodrum
グルーシンが打ち込みをしたDX7を中心としたシンセサイザーのバックトラックにこれまた尊敬してやまないシンガーソングライターRandy Goodrumの歌声が乗っかった最高の1曲であります。グッドラムといえば、同じくGRPから「ソリタリー・ナイツ」というDXサウンド満載の名作があります。別の機会にご紹介させていただきます。
♬Haunting Me Dave Grusin feat. Randy Goodrum
1. Power Wave |
2. Thankful N' Thoughtful |
3. Theme From 'St. Elsewhere' |
4. Haunting Me |
5. Secret Place (From 'Racing With The Moon') |
6. Night-Lines |
7. Tick Tock |
8. Kitchen Dance |
9. Somewhere Between Old And New York |
10. Bossa Baroque |
Randy Goodrum, Phoebe Snow (vocals, background vocals);
Lincoln Goines, Marcus Miller (electric guitar, electric bass);
David Sanborn (saxophone);
Ed Walsh (synthesizer);
Buddy Williams (drums);
Rubens Bassini (percussion);
Gary Roda (background vocals).
続いて2曲目はJames Newton Howard & Friends の同名タイトルアルバム(1984)から♬ E Minor Shuffleを取り上げます。
Jamesはアメリカの映画音楽等を中心に手がける大物キーボディストで、このアルバムでTOTOのDavid PaichとSteve Porcaro と3名によるDX7による演奏+Jeff Porcaroのドラムスという,もうほとんどDX7のプロモーションとも言える作品となっています。このアルバムからペイチ作のかっこいいシャッフルの曲ですが、3者3様のキーボードプレイも十分楽しめますが、ここでもジェフの存在感が光ります。DX7プロモートといいながら、実はジェフフリークのドラマーさんにもオススメの1枚だったりします。
♬E Minor Shuffle James Newton Howard & friends
James Newton Howard & Friends ST (1985)
1. Ceaser |
2. Gone Buttlefishin |
3. She |
4. L'Daddy |
5. Tandoori |
6. Borealis |
7. E-Minor Shuffle |
8. Slippin' Away |
9. Amuseum |
Personnel: James Newton Howard (synthesizer);
David Paich (piano, grand piano, synthesizer);
Steve Porcaro (synthesizer);
Jeff Porcaro (drums, percussion);
Joe Porcaro (percussion).
(非売品のプロモーション用シングル盤、
通い詰めた楽器店からのいただきものを大事に保管してます。。)
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