10.10.2011

♬Human Nature by Michael Jackson  ♬Takin' It Back /♬ It's A Feeling /♬ Lea by TOTO

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの♬Thrillerに 端を発して、今回も引き続き「Thriller」(1982)から♬Human Natureをピックアップしてみます。
 「Thriller」を学生の時に初めて聴いた時点では、♬Thriller,♬Beat Itなどがあまりにもインパクトが強く衝撃的でしたが、その反面、♬Human Natureは当初あまり印象的ではありませんでした。しかしその後リピートして聴いていくうちに段々とこの曲のすばらしさがじわーっと伝わってきた感じがしました。今では前回の♬The Girl Is Mineと並んで「Thriller」でのフェイバリットナンバーとなっています。で、ふとクレジットをみると作者はSteve Porcaro (of TOTO) じゃないですか!どおりでイントロのシーケンスな感じが「らしい」と思ったんです、その昔。。
 Steve Porcaroの楽曲の特長の一つに、「シーケンスパターンの積み重ね」があります。
8小節ほどのシーケンスパターンをモチーフにして、音色を重ねていったり、リズムやコードを少し変化させたりして1曲が構成されるようなパターンです。
ではSteveの曲を聴いてみますと。。。

Steve Porcaro

・TOTOの1st 「TOTO」から♬Takin' It Back ― 渋いですが実にいい曲です。全体的にシンセサイザーのエレクトリックなイメージですが、間奏にLukatherのアコースティックギターを使うところがにくいアレンジですね!Jeffと Hungateによるリズムも相当すごく、特にフェイドアウト前のリズムチェンジは鳥肌物ですね!
♬Takin' It Back  TOTO

TOTO    TOTO(1978)

TOTO Personnel

Additional musicians




・「TOTO Ⅳ」から ♬It's A Feeling ― Aメロがシーケンスパターンのこれまた地味にいい曲です(笑)。パーカッションが効いてますね。

♬It's A Feeling  TOTO

TOTO  TOTOⅣ(1982)


TOTOⅣ Personnel

with
  • James Newton Howard - strings, arranger, conductor, orchestral arrangements
  • Tom Scott - saxophone on "Rosanna" and "Lovers in the Night"
  • Lenny Castro - percussion, conga
  • Ralph Dyck - synthesizer on "Lovers in the Night" and synthesizer programming
  • Martyn Ford - strings
  • Gary Grant - trumpet on "Rosanna"
  • Jerry Hey - trumpet and horn arrangements on "Rosanna"
  • Jim Horn - saxophone on "Rosanna" and "Lovers in the Night", recorders on "Africa"
  • Tom Kelly - backing vocals on "Rosanna" and "Make Believe"
  • Roger Linn - synthesizer programming on "Good For You"
  • Marty Paich - orchestral arrangements on "I Won't Hold You Back"
  • James Pankow - trombone[citation needed]
  • Mike Porcaro - cello on "Good For You"
  • Joe Porcaro - percussion
  • Timothy B. Schmit - backing vocals on "I Won't Hold You Back", "Good For You", and "Africa"
  • Al Schmitt - engineer


・「Fahrenheit」から ♬Lea ― アコースティックサウンドのすがすがしい名曲です。ここでもシーケンスパターンの応用です。
♬Lea  TOTO

TOTO  Fahrenheit (1987)


Fahrenheit  Personnel


Additional musician




この流れでMichael Jacksonの♬Human Nature ― Aメロ、Bメロシーケンスパターン2種類で構成されてますね。

♬Human Nature  Michael Jackson

Michael Jackson  Thriller (1982)

Thriller  Personnel





 こうして聴き比べますと、8小節程度のコードパターン等の1シーケンスパターンをベースにして、その上に音を重ねてサウンドメイクした縦軸の構築美、またそれらの複数シーケンスパターンの組み合わせによる構成などが分かります。先日の来日公演でのTOTOによる♬Human Natureも好評でしたね。リットーミュージック社のSteve の教則ビデオを観ますと、ドラムマシーン(Linn Drum!)を走らせながら8小節ほどのコードパターンを繰り返し演奏する作曲スタイルを披露してましたし。一聴では単純に聞こえるこれらの曲もじっくり聴きますと、シンセ等は同じ繰り返しでもベースラインだけ変えて(コードを変えて)バリエーションを付ける等結構凝った音作りがなされててこのあたりもマニア心をくすぐる要素だといえますね。









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