今回は大好きなSSWの一人であるRandy Goodrumの美しく切ないメロディが魅力のバラード、♬Savin' It Upをピックアップします。
作曲家としてのRandy Goodrumはとにかくメロディーが美しく、定番のラヴバラードからアップテンポまでオールマイティーにこなせるヒットメイカーでして、ざっと彼のヒット曲を挙げますとアン・マレーへ提供した初期の名作♬You Needed Me,元ジャーニーのヴォーカリスト、スティーヴ・ペリーの大ヒット曲♬Oh Sherry, モータウンの名グループ、デ・バージの♬Who's Holding Donna Now?, TOTOのヒットバラード♬I'll Be Over You, ジョージ・ベンソンの♬20/20 などたくさんありますね。
Randy Goodrum
キーボード奏者としてもなかなかジャジーなコード進行やフレーズを要所に盛り込むセンスが抜群で僕はその手法にとても影響を受けました。またシンセプログラマーとしてもかなりの腕前です。(GRPレーベルからリリースされた彼の「Solitary Nights」(1985)ではYAMAHA DX7を中心とした打ち込みのシンセサウンドが堪能できる作品となっています。)
Solitary Nights (1985)
シンガーとしての彼は決して上手いタイプとは言えませんが、1st verseでの抑えめのメロディーから始まりサビの盛り上がりを想像させる2nd verseを経て印象に残る抜群のメロディーのサビへと繋げる、計算し尽くされた彼のメロディーにとてもマッチしていて、特にバラードものでの聴く者を切なくさせるヴォーカルは特筆ものですね。
今回はそんなとても切ないバラード、特にこの季節はいろんな事が始まるワクワク感とは逆に桜の花が散ってしまった時の様な何か物悲しいセンチメンタルな気分の時なんかに聴くと心に染みる曲です。エリオット・シャイナーがサウンドメイクをしたこともあり、どこかスティーリー・ダンぽい雰囲気を持つ彼のデビューアルバム「Fool's Paradise」(1982)に収録されていました。(ここでのジェフ・ポーカロのドラムがまた最高なんです!)
近作ではジェイ・グレイドンとコラボレーションしたJaRの「Scene29」(2008)がいい出来でしたね。またここで取り上げたいと思います。
♬Savin' It Up Randy Goodrum
Randy Goodrum Fool's Paradise (1982)
1.We're So Close
2.One More Fool
3.Savin' It Up
4.Win Back Your Heart
5.Dues
6.One Step Ahead Of The Bad News
7.Second Chance At Love
8.Fool's Paradise
9.Time To Say I'm Sorry
10.Hellbent For Mexico.
Musicians
Musicians
Randy Goodrum, Jeff Porcaro, Neil Jason, Steve Khan & Rob Mounsey.
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