2.16.2012

♬憧れのラジオガール by 南佳孝

今回は日本を代表するAORシンガー、南佳孝さんの名盤「MONTAGE」(1980)のオープニングを飾った ♬憧れのラジオガールをピックアップします。
1980年といいますと、AOR〜FUSION絡みの音楽にとっては最も美味しい時期の作品です。更に日本では、僕もかなりの影響を受けたYMOの全盛期でもあり世はまさにテクノブーム真っ只中でした。このアルバムもそんな時代背景を反映した、当時の(いや、今でも!)凄腕ミュージシャンたち(坂本龍一、細野晴臣、高橋ユキヒロ、鈴木茂、松任谷正隆、大村憲司・・・)らがバックを務め、更にアレンジャーも教授でしたので当然YMO的なテクノサウンドとなっております。とは言いましてもくどいテクノサウンドではなく、それまでのシティーポップ路線と絶妙のバランスを保っており、更に南さんの歌が入るといつもの南作品と同様、ハイクオリティな作品として聴けます。

この曲は出だしがフックとなっておりそこのコード進行(C-Caug-C6-Caug...)が曲全体のキャラクターを決定している重要なパターンとなっています。(同時期に大ヒットした竹内まりやさん♬不思議なピーチパイのイントロでも同じコード進行が聴かれますね)


 僕は歌詞はあまり聴かない方なんですが、この曲は女性DJへの恋心を歌ったもので、中学生だった当時、テレビよりラジオが好きで、深夜、ラジオから聴こえてくるDJの声だけで姿を想像し、ワクワクしていたあの頃の自分と重なるところもあり、僕にとっては歌詞も印象的な曲となっています。(DJをあえてラジオガールというところがこれまたツボです。)
還暦は過ぎましたがまだまだ現役でご活躍中ですし、これからも素晴らしい楽曲を生み出していただきたいアーティストの一人です。

♬憧れのラジオガール

南佳孝 MONTAGE  (1980)
1. 憧れのラジオ・ガール
2. コンポジション・1
3. 夜の翼
4. カウボーイ・ブーツとハイヒール
5. 月に向って
6. ミッドナイト・ラヴ・コール
7. クレッセント・ナイト
8. デジタル・ツイスト
9. 風にさらわれて
10. 回転扉

憧れのラジオ・ガール
高橋ユキヒロDrums
大村憲司Electlic Guitar
南佳孝Vocal
坂本龍一Fender Rhodes、Vocoder、Rhythm Arrangement
松武秀樹Synth、Manipulator(MC-8)

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