今回は日本を代表するAORシンガー、南佳孝さんの名盤「MONTAGE」(1980)のオープニングを飾った ♬憧れのラジオガールをピックアップします。
1980年といいますと、AOR〜FUSION絡みの音楽にとっては最も美味しい時期の作品です。更に日本では、僕もかなりの影響を受けたYMOの全盛期でもあり世はまさにテクノブーム真っ只中でした。このアルバムもそんな時代背景を反映した、当時の(いや、今でも!)凄腕ミュージシャンたち(坂本龍一、細野晴臣、高橋ユキヒロ、鈴木茂、松任谷正隆、大村憲司・・・)らがバックを務め、更にアレンジャーも教授でしたので当然YMO的なテクノサウンドとなっております。とは言いましてもくどいテクノサウンドではなく、それまでのシティーポップ路線と絶妙のバランスを保っており、更に南さんの歌が入るといつもの南作品と同様、ハイクオリティな作品として聴けます。
この曲は出だしがフックとなっておりそこのコード進行(C-Caug-C6-Caug...)が曲全体のキャラクターを決定している重要なパターンとなっています。(同時期に大ヒットした竹内まりやさん♬不思議なピーチパイのイントロでも同じコード進行が聴かれますね)
僕は歌詞はあまり聴かない方なんですが、この曲は女性DJへの恋心を歌ったもので、中学生だった当時、テレビよりラジオが好きで、深夜、ラジオから聴こえてくるDJの声だけで姿を想像し、ワクワクしていたあの頃の自分と重なるところもあり、僕にとっては歌詞も印象的な曲となっています。(DJをあえてラジオガールというところがこれまたツボです。)
還暦は過ぎましたがまだまだ現役でご活躍中ですし、これからも素晴らしい楽曲を生み出していただきたいアーティストの一人です。
♬憧れのラジオガール
南佳孝 MONTAGE (1980)
1. 憧れのラジオ・ガール | ||||||||||||
2. コンポジション・1 | ||||||||||||
3. 夜の翼 | ||||||||||||
4. カウボーイ・ブーツとハイヒール | ||||||||||||
5. 月に向って | ||||||||||||
6. ミッドナイト・ラヴ・コール | ||||||||||||
7. クレッセント・ナイト | ||||||||||||
8. デジタル・ツイスト | ||||||||||||
9. 風にさらわれて | ||||||||||||
10. 回転扉
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